眉下切開(上眼瞼リフト)とは?
眉下切開とは、眉毛のすぐ下のラインに沿って皮膚を切開し、余分なたるみを取り除く手術です。
加齢や皮膚の弛みでまぶたが下がり、「最近、目が小さく見える」「二重のラインが隠れてしまう」「まぶたのたるみで老けて見える」
そんなお悩みを抱える方におすすめです。40代以降の方は適応になることが多いですが、20~30代の方でもまぶたの重さやのしかかりが気になる方は適応になることがあります。
一般的な「二重切開法」や「上眼瞼たるみ取り手術」とは異なり、二重のラインを変えずにリフトアップできるのが大きな特徴です。
まぶたを不自然に大きくすることなく、「若い頃の自分の目」に近い印象を取り戻すことができます。
こんな方におすすめ
眉下切開は、次のようなお悩みをお持ちの方に特に向いています。
1.上まぶたの皮膚が下がって目が小さく見える
2.二重ラインがたるみで埋もれてしまった
3.アイラインやアイシャドウが塗りにくい
4.派手な変化よりも自然な若返りを求めている
5.目の開きが悪くなり、眠たそうに見える
また、「眼瞼下垂の手術までは必要ないが、軽度のたるみを改善したい」という方にも選ばれています。
眉下切開のメリット
1.傷跡が目立ちにくい(眉毛の下に隠れる)
2.瞼の上のたるみを持ち上げるデザインなので、仕上がりがイメージしやすい
3.たるみがなくなるだけなので昔の目元の印象に近い、自然な仕上がりになる
4.二重ラインを保ちながらたるみを改善できる
5.ダウンタイムが比較的短い(1〜2週間程度)
派手な整形感がなく、「仕事や家族に気づかれたくない」という方にも人気の施術です。
眉下切開のデメリット・注意点
1.腫れ・赤み・内出血が一時的に出る
2.傷跡が落ち着くまで1〜3か月かかる場合がある
3.眉の形や位置に個人差があるため、デザイン力が重要
4.過度な皮膚切除をすると引きつりが出ることがある
そのため経験豊富な医師が、顔全体のバランスを考慮してデザインすることが大切です。
ROOF切除とは?(まぶたの厚みを改善)
眉下切開と併用されることの多いのがROOF切除です。
ROOFとは「Retro-Orbicularis Oculi Fat(眼輪筋下脂肪)」の略で、まぶたの厚みを作る原因のひとつです。
まぶたの皮膚がたるむだけでなく、脂肪が多い方では「重い」「腫れぼったい」印象になりがちです。
目の中にある脂肪とは異なり、目の外に位置する脂肪なので眉下切開と一緒にROOFを適切に除去することで、よりすっきりとした上まぶたになります。
特に「二重のラインが脂肪に埋もれている」タイプの方に有効です。
ダウンタイムと経過
腫れ・赤み:術後2〜3日がピーク。1〜2週間で落ち着く。
抜糸:術後7日目に行います。
メイク再開:抜糸翌日から可能。
完成までの期間:約1〜3か月で自然な仕上がりに。
よくある質問(Q&A)
Q. 傷跡は目立ちますか?
A. 眉下の自然なラインに沿って切開するため、時間の経過とともにほとんど目立たなくなります。メイクで十分カバーできます。
Q. 痛みはありますか?
A. 局所麻酔で施術を行うため、痛みはほとんどありません。術後は軽い違和感程度です。
Q. 他の施術と併用できますか?
A. 眼瞼下垂手術や目尻リフト、ヒアルロン酸注入などと併用することで、より若々しい印象を作ることが可能です。
眉下切開はできるだけ目立たないところに傷をデザインすること、目に見えない傷の下の処理をどの程度綺麗に扱っているのか、どれだけ綺麗に縫合するかなど美容外科医にとって腕の見せ所です。
EMMA CLINICでは、術前のカウンセリングでデザインやリスクをしっかり説明し、丁寧な術後ケアを行っています。
まとめ
眉下切開(上眼瞼リフト)は、まぶたのたるみを自然に改善し、若々しい印象を取り戻す施術です。
ROOF切除を組み合わせることで、腫れぼったさや厚みを解消し、よりすっきりとした目元になります。
「目の形を変えずに若返りたい」「自然に印象を明るくしたい」方に最適です。
ブログ執筆者・症例施術者
EMMA CLINIC 院長 深江 邦彦